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「データベース」更新

 当サイト「データベース」に「ハモネプ テレビ番組表」という項目を設置した。

 

 今回このページを作るにあたり、「朝日新聞縮刷版」という、文字通り朝日新聞紙面の縮尺バージョンが掲載されている雑誌を参照した。近隣の図書館へ訪問し、書庫から18か月分(1冊1か月分なので18冊)を司書さんに取り出してもらい、全週分のテレビ番組欄をメモしたわけだ。

 したがって全週分の紙面内容にも簡単に目を通すことになったわけだが、なかなか感慨深いものがあった。「ハモネプ」が放送されていたのは2001年4月から2002年9月。この間は日本や世界が大きく変わるような出来事が、立て続けに発生していたのである。

 

 たとえば2001年4月の第一次小泉政権発足、6月の附属池田小事件、9月のアメリカ同時多発テロ事件、10月のアフガニスタン侵攻とそれ以降紙面に踊り続ける「戦争」の二文字。2002年5月のFIFAワールドカップ日韓共催、9月の小泉訪朝、その後の拉致被害者帰国という話題もあったが、なんとなく紙面が全体的に暗いのである。

 

 当時中学生だった私が、ハモネプだボイパだと夢中になっていたころ、世界は確実に暗い方向へと突き進んでいった。そしてそのころの政治決断は、現在にまで大きな影響を与えている。すなわち世界で横行するテロや、国内の格差拡大や、今でも解決しない拉致問題などだ。

 そういう意味では、まさに「ハモネプ」の放送期間は、日本史や世界史のターニングポイントとなる期間と、ちょうど重なっていたといえる。この事実に対して私は、何らかの歴史的な意味を見出すことができるのではないかという予感があるのだ。つまり、ハモネプやボイパの流行には、時代的な要請があったのではないか。

 

 「ちょっと何を言っているのかわからない」という人も多いかと思うが、じつは私もよくわからないまま書いている。しかしこうした「ただの予感」を、なんとか論理的な文章として構築し遺していく作業こそが、文化に意味を持たせ次世代へと残していく営みそのものではないかとも、思うわけである。